ー昭和五十年代関西地方のある街を舞台にしたお話ー。

第2部扉ページより

タイトル
SEASON②

著者名
田沼雄一郎

出版社
コアマガジン

発行日
1998年7月16日初版第1刷発行

コンテンツ
第二部
冬月寒日枯曜日 冬月晴日埃曜日 春月雨日鯉曜日
春月陽日楽陽日 夏月初日照曜日 夏月照日暑曜日
夏月盛日遊曜日  月 日 曜日 エピローグ



SEASON② 田沼雄一郎
第二部
冬月寒日枯曜日
放課後元気に外で遊ぶ少年に少女たちは教室でコックリさんにハマる
教室に忘れ物した永井は教室内の机の下に怯えている佐藤を見つけます
コックリさんにえっちな指示をされていましたが…
口裂け女が怖く不安になる佐藤に一緒にいる永井
キスまでうまくなった永井がいいですね
座位で中に出した時の佐藤のセリフが愛を感じます
落ち部分の数ページは…?

冬月晴日埃曜日
バレンタインデーが近くなりエプロン姿で台所に立つ佐藤
母親に手伝おうかと言われますがこれを断ります
バレンタインデー当日眠そうな顔で登校する佐藤
結構人気ある永井に対して気にしませーんと突っぱねます
抜き打ちで持ち物検査があったこの日
松島は佐藤が落ち込んだと思っているようで永井が昼休み様子を見に行きます
落ち込んで泣いている佐藤を見つけた永井は使われてない机に
囲まれてエッチする事に
チョコを取り戻そうと職員室に行こうとする永井がかっこいいですね
先生からの温情でチョコが戻ってきて永井の下駄箱にもチョコが
それに対する佐藤のセリフも余裕があっていいですね

春月雨日鯉曜日
地元の国鉄の駅が改築
そんな駅舎が見える城跡で写生大会し午後は永井の家でくつろぐ事に
永井の家で人が集まるのを待ちますが佐藤が来ないのを心配する永井
母親にも知られてドキっとするシーンが少年らしいです
雨に濡れて家にやってきた佐藤ですが永井の母親にお風呂入るように言われ入ります
長く入ってしまい佐藤はのぼせてしまいます
エッチなシーンはほとんどありませんがいい話だ

春月陽日楽陽日
最近校則でインベーダーゲームが禁止された学校で
漫画の話題で盛り上がる永井たち
永井は街中で佐藤を見かけますが…
パパに電話で呼び出され待ち合わせ場所に向かう佐藤
永井たちもゲームの為に佐藤が待ち合わせにしてる場所に向かいます
しばらく会ってなかったパパと一緒に梅田に行く佐藤
そこで永井たちとすれちがいます
ワインまで飲んでしまう佐藤は酔ってしまいベッドで倒れてしまいます
そこへパパが体を重ねてきますが佐藤は受け入れると
連絡網で佐藤に電話する永井ですが繋がらず
パパを受け入れている佐藤は永井の事を想いますが…?

夏月初日照曜日
学校を休んでいる佐藤が気になっている永井
今日もまた学校休みと先生から言われますが永井は昨日家に寄り
誰も居ない様子だったと疑問に思います
佐藤はパパと何度もエッチをしていてお尻を求められますが
それは駄目と嫌がります
2人で遊園地で遊んだ夜にパパから2人で暮らさないかと誘われますが
翌朝服を着て自分の場所を見つけたと言い出ていってパパと決別します
その帰り道ボロボロになった姿で校門の前に立つ佐藤を見つける永井
一緒にラムネを飲んで終わり…と

夏月照日暑曜日
彼女の家で宿題をやる約束をしていた永井
学校で1番高い所に住んでいる生徒だと思っていた永井は
佐藤の家に行きますが事前に貰っていた鍵を使い開けて中に入ります
中ではベランダでプールに入っている佐藤がいた
裸で出てくる佐藤に慌てる永井ですが開発途中の近所だからと気にしないと
永井をプールに誘う佐藤ですが強引に捕まえてやらしい事言わせるシーンがエロいですね

夏月盛日遊曜日
保健室で横になっている佐藤
様子を見に来た松島と永井
松島は先に帰り永井がついていってあげます
時は変わって佐藤と一緒に六甲の山の中に向かうケーブルカー内
降りて川そって歩き舗装されてない道を通り川で休む
自然に囲まれた中で2人は激しくエッチをします
夕方まで楽しんで永井が帰ろうと佐藤に声かけますが
その時の佐藤のセリフがゾクっときます
2人との赤ちゃんが出来たと永井に伝える佐藤
保健の授業で習っていたが自分らに起こりうる実感はまだなかったと
描写するシーンがいいですね
言われた後エッチをして帰ろうとしますが空気は重苦しく
子供ではどうしようもない現実に直面する2人
2人で逃げようと提案する永井に抱きつく佐藤
暗くなるまで抱き合い山道を登り
トタンで出来た物置で求め合う2人
その時の永井のモノローグが凄いです
疲れて物置で寝ていた所野良犬に襲われ左腕を噛まれてしまう永井
なんとか野良犬を倒したが出血がひどく永井は倒れてしまい
佐藤1人ではどうしようもなく外に飛び出して助けを求める佐藤…

 月 日 曜日
病室内で誰かの聞いた事がしてうっすらと目覚める永井
手をつかまれボウーとした頭でヨッコ(佐藤)の話を聞きます
ヨッコが転校する事を聞かされますが無事だとホッとする永井
別れの言葉を言われますが再び意識が遠くなってしまいます
後日目が覚めると母親が涙をこぼしながら触れていた
母親からその後の事を聞かされる永井
高級マンションの家財道具一式を全てそのまま引っ越していた
登校できるまでに元気になった永井
当初は他のみんなから尾びれをつけてからかわれますが
松島がかばってくれていつの通りの学校生活に戻る
1人足りない教室で小学校生活を終えます
見開き4ページ使ってのシーンは名シーンだと雑誌掲載時に読んだ時も
なんとも言えないなと思ったり
中学では丸刈りなので髪を切りにいく永井
登校するシーンで誰かの声を聞いた気がして振り向くシーンで〆ます

エピローグ
バイトに精を出す青年
その帰りに義兄が海外出張帰ってきたのを知り話が弾みます
義兄の左腕につい傷についていつか話そうとする夫婦2人で終わるエピソードですね

当時ホットミルクを買い掲載された話が最終回にあたる話で
わけもわからなく読んでましたが
こうやって単行本で読み返す事ができた事に嬉しく思うと共に
内容が濃すぎるだろ…と思ったり
ここまで重い内容だったのかと

Season 2 (ホットミルクコミックス)
田沼 雄一郎
コアマガジン
1998-07